読書の秋におすすめの最新刊3冊

 米ニューヨーク州ウッドストックの森に暮らす岡山県出身の作家・小手鞠(こでまり)るいさん。この秋、最新刊が続々発刊されています。今回は、その中から、3冊をピックアップ。それぞれに込める思いをつづってくれました。

読書の秋におすすめの最新刊3冊

▲ウッドストックの森は、美しい紅葉の秋を迎えました。動物たちは、それぞれの冬支度にいそしんでいます。私も、冬のあいだに書く作品に思いを巡らせながら「ああ、今年の冬にはどこか、あたたかい国へ旅行ができたらいいのになぁ」なんて、小さくため息

 食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、いろいろな秋がありますが、みなさんはどんな秋をお過ごしでしょう? 私はやっぱり読書の秋、と言っても「読書」は物書きにとって「日課」みたいなもの。私の場合には春も夏も冬も「読書の秋」なのです。

 さて、本日ご紹介するのは、61歳の方からいただいたこんなおたより。

【岡山出身の人が主人公だったり、岡山が舞台だったりと、すごく身近に感じています。絵本から小説まで幅広く書かれており素晴らしいなと思います。実は私の夢は童話を書くこと。これからも応援していきます!】

 温かい応援、とてもうれしいです。私もあなたの夢を応援します。

 実は10月の新刊3冊のうち1冊は、岡山在住の中学生が主人公で、舞台はもちろん岡山。タイトルは『文豪中学生日記』といいます。この作品には、私が中学生だったころの夢、あこがれ、喜怒哀楽、日々の暮らし、家族、友人への思いなどをいっぱい詰め込みました。岡山のみなさまには、親しみ深い地名などを発見しながら、楽しんでいただけることと思います。

 2冊目はエッセイ集『今夜もそっとおやすみなさい』。眠る前に読んだら、気持ちがすーっと癒やされて、悩みや心配事も忘れてぐっすり眠れる…そんな魔法みたいな1冊を目指しました。ぜひ、ベッドサイドに置いて、おやすみ前に読んでくださいね。ウッドストックの森の写真や書き下ろしの詩もたくさん。カラーページもあるとてもぜいたくな本です。

 そして3冊目は絵本。タイトルは『わたしたちの森』。カリフォルニア州の山火事と森の再生をテーマにして描かれたアメリカの絵本を、私が翻訳しました。翻訳はそれほど得意ではないのですが、アメリカ人の夫の力を借りて(内助の功?)完成させました。東海岸の森にも住んでいる鹿が主人公の、優しくて力強い物語です。

 絵本から大人向けエッセイまで、確かに幅広く書いています。でも、私が思うに、幼児向けも、ヤングアダルトも、大人向けも、書く側にとってはそんなに大きな違いはないのです。1本の木の幹から、四方八方に伸びている枝。その枝に付いている葉っぱ。3冊とも、同じ1本の幹から成長した枝であり、カラフルな葉っぱみたいなもの。

 ウッドストックの森の仕事部屋から、秋風にのせて送り出した3枚の木の葉が岡山まで飛んでいって、みなさんの手のひらに届きますように!

小手鞠さんから、抽選で3人にプレゼント
岡山が舞台の新刊『文豪中学生日記』

 私の物書きとしての原点は詩であり、岡山県の生徒たちの作文集「おか山っ子」です。中学生のときに書いて応募した詩がコンクールで入選し「おか山っ子」に掲載されたのです。自分の作品が活字になったのは、これが初めて。あのころの私をモデルにして、現代の中学生の物語を書いたら、こんな作品ができあがりました。
◀『文豪中学生日記』(あすなろ書房刊)1540円

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岡山市北区新屋敷町1-1-18・4階
山陽リビングメディア「10月るいさん本プレゼント」係
FAX 086-243-1305
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11月1日(月)必着

さりお2021年10月22日号掲載

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