和菓子とコーヒーのマリアージュ

 スペシャルティコーヒー専門店店主・藤原京華さんと一緒に、コーヒーからつながる「幸せ」について考えてみませんか。今回は、以前読者の皆さんから好評だったコーヒーとスイーツのマリアージュ、第2弾「和菓子編」です。
イラスト・藤原京華さん

和菓子とコーヒーのマリアージュ

 おはぎやどら焼きなど「小豆のあんこ」は、あんの味わいが濃くしっかりしているので、「ペルーマチュピチュ(ロースト6)」など南米やアフリカ、アジア系のしっかりした豆の深煎りが好相性。ポリフェノールなど共通の成分も相性の良さの一因だそうです。

 白いんげんなど「白あん」の菓子には「グジ ゲイシャ(ロースト4)」 などモカ系のやわらかい中煎りのコーヒー、 きびだんごやいちご大福など「求肥(ぎゅうひ)系」やフルーティーな和菓子には、優しくすっきりした中米や、ブラジルの「カタンドゥーバ農園(ロースト5)」などがよく合います。焙煎(ばいせん)深めのコーヒーは、小豆あんだけでなく多くの甘い和菓子によく合います。

 一方、やわらかく優しい焙煎の、例えばエルサルバドルも、 ほうじ茶感覚でどの菓子にも相性良くいただけます。洋菓子のマリアージュと同じく、基本的に、色や重さで共通するイメージのコーヒーが相性が良いです。濃い色のものは、焙煎深め、コロンビアやマンデリンなどしっかりした味わいのコーヒーを。色の薄いものには、ブラジルやモカなど、やわらかい中煎りのコーヒーが合います。口の中で混ぜるのではなく、お茶事のように和菓子をゆっくり味わってから、その後コーヒーを味わうのがお勧め。それぞれの味わいの良さと、相性の良さも堪能できると思います。

 市販の和菓子は、どんな材料で作られているかもチェックできます。原材料はパッケージの裏等に、重量の割合の高いもの順に書かれています。あんこでも「小豆、砂糖」だと製造元で調理加工したもの、「あん」等だとすでに加工されたもの…なども見分けることができるでしょう。最近はカロリーや塩分も表示されています。

 販売者や製造者も気になるポイント。老舗は自社で製造して製造者として表記されていることが多いですが、最近は委託製造も多くあります。観光地でおみやげとして求めたお菓子が、実は違う土地で作られていたという場合もあります。

 砂糖が原材料の最初に書かれているものが多い和菓子ですが、コーヒーのカフェインやクロロゲン酸は血糖値を下げる効果があるとの報告もあります。スイーツとコーヒーのマリアージュは、味わいだけでなく健康効果も期待でき好相性です。しかし、糖分の取りすぎは万病のもと。甘さに慣れると糖分の過剰摂取に気付きにくくなります。控えめを心掛けてくださいね。

吉備の国珈琲では、記事で紹介した和菓子に合うコーヒー3種の味比べが楽しめる「ききコーヒーセット」(上写真、各60g入り1500円) や、やわらかさが人気のお得なデイリーコーヒー「エルサルバドルHG」(500g1500円)なども人気

藤原 京華(けいか)さん
スペシャルティコーヒー専門店「吉備の国珈琲焙煎所」(岡山市北区表町1-7-15・1F)店主。中国コーヒー商工組合 事務局長。
http://kibinokuni.a-zone-t.net/

さりお 2022年1月28日号掲載

店舗名
吉備の国珈琲焙煎所
店舗住所
岡山市北区表町1-7-15・1F
電話番号
086-221-2077
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